第9回生物兵器禁止条約運用検討会議に際するサイドイベント 「東南アジアにおける生物兵器禁止条約の実施強化の取組」(日本・ラオス・フィリピン共催)

令和4年12月8日
第9回生物兵器禁止条約運用検討会議に際するサイドイベント
 2022年12月8日、第9回生物兵器禁止条約運用検討会議に際し、日本・ラオス・フィリピンが共催の下、「東南アジアにおける生物兵器禁止条約の実施強化の取組」と題するサイドイベントを開催し、同分野における協力の経験を発信しました。
 
 同イベントにおいては、ベンチーニ・イタリア軍縮代表部大使(運用検討会議議長)が冒頭挨拶を行い、東南アジア地域における同条約の実施強化のための協力を高く評価しました。その後、ドミンゴ・フィリピン代表部三等書記官が、ASEAN地域フォーラムにおけるCBRN(化学、生物、放射性物質、核兵器)事態への対応に関する机上演習につきプレゼンテーションを行いました。また、ケオブンサン・ラオス外務省国連政治・安全保障課課長補佐より、ラオスにおける信頼醸成措置(CBM)プロセスの活性化につき説明がありました。さらに、マカリナオ・フィリピン大学マニラ校医学部教授から、東南アジアでの域内協力を通じたCBMに関する技術支援の計画・実施につきプレゼンテーションが行われました。
 
 これらのプレゼンテーションを受けて、小笠原軍縮代表部大使は、ASEAN諸国による近年の顕著な取組を高く評価しつつ、ASEAN諸国の同条約のナショナル・コンタクト・ポイントの能力構築のための近年の一連のワークショップ・セミナーに対する日本の資金協力等、東南アジアにおける同条約の実施強化のための日本の協力について説明しました。小笠原大使のスピーチの全文はこちらからご覧いただけます。
 
 質疑応答では、ASEANにおける価値ある協力の経験をいかに他地域に共有していくかについて会場から質問があり、各パネリストはそれぞれの意見を披露しました。
 
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日本、フィリピン及びラオスからのパネリスト