国連欧州本部における常設原爆展「核なき世界に向けて」(“Toward a World Free of Nuclear Weapons”)の延長の覚書署名式

令和3年8月9日
署名式の冒頭,全員で一分間の黙祷
スピーチを行う小笠原大使
スピーチを行うヴァロヴァヤ国連欧州本部長兼軍縮会議事務局長
中井公使とアダムス国連欧州本部総務課長による覚書への署名
覚書署名後の集合写真
覚書署名後の集合写真
 8月9日,国連欧州本部における常設原爆展「核なき世界に向けて」(“Toward a World Free of Nuclear Weapons”)(注:長崎市,広島市及び国連主催)の延長に向けた覚書署名式が,小笠原大使及びヴァロヴァヤ国連欧州本部長兼軍縮会議(CD)事務局長の立ち会いの下,中井公使及びアダムス国連欧州本部総務課長との間で行われました。今回の署名により,2011年11月から国連欧州本部内で開催されてきた常設原爆展は,2031年11月まで更に10年間延長されます。また,署名式の冒頭に,1分間の黙祷が行われました
 
 その後,ヴァロヴァヤ国連欧州本部長による挨拶に続き,小笠原大使が,次のような挨拶を行いました。
 本日,長崎の原爆の日に,原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊に対し,謹んで,哀悼の誠を捧げます。長崎と広島で起きた惨禍,それによってもたらされた人々の苦しみは,二度と繰り返してはなりません。「核兵器のない世界」の実現に向けて,世代や国境を越えて核兵器使用の惨禍やその非人道性を語り伝え,承継する取組の重要性は一層増しております。常設原爆展は,我が国が唯一の戦争被爆国として,核兵器使用の惨禍の実相を伝え,核軍縮の重要性を訴えることを通じて,原爆被害の問題は,特定の国民や民族の問題ではなく,人類全体の普遍的な問題であることを発信していくことに貢献するものです。本原爆展の持つ意義に鑑み,日本政府としても,引き続き長崎市及び広島市,そして国連欧州本部への協力を惜しみません(挨拶原文仮和訳)。