1.組織の概要
(1)唯一の多数国間軍縮交渉機関
(2)1978年の第1回国連軍縮特別総会決定により設立された「軍縮委員会」が1984年、「軍縮会議(The Conference on Disarmament:CD)」と変更された。
(前身は、「10ヶ国軍縮委員会」(1959-1961)、「18ヶ国軍縮委員会」(1962-1969年)、「軍縮委員会会議」(1969-1978年)。
(3)加盟国は65ヶ国。西側グループ(25ヶ国)、東側グループ(6ヶ国)、G21グループ(33ヶ国)、いずれのグループにも属さない中国により構成。
(4)国連等他の国際機関からは独立。但し事務局機能は国連軍縮局。
2.活動の概要
(1)議長:全加盟国がアルファベット順に4週間交代で務める。
本年は、エクアドル、エジプト、エチオピア、フィンランド、フランス、ドイツ。
(2)本会議:CDの活動は主に本会議で実施。本会議は、通年議題及び作業計画を審議・採択すると共に、最低年一回国連総会に対して報告書を提出。
(3)会期:年3会期制。2012年第1会期(1月23日~3月30日)、第2会期(5月14日~6月29日)、第3会期(7月30日~9月14日)。
(4)作業計画:CDは、年間の「作業計画」を採択し、これに基づき設置されたアドホック委等により、CDにおける軍縮・不拡散条約に関する実質的な審議・交渉作業が行われる。
(5)成果:CD(含む前身)は、これまで、核兵器不拡散条約(NPT.1968年)、生物兵器禁止条約(BWC.1972年)、化学兵器禁止条約(CWC.1993年)、包括的核実験禁止条約(CTBT.1996年)等重要な軍縮関連条約を作成。
(6)主要課題:①核軍縮、②兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)
③宇宙における軍備競争の防止(PAROS)、④消極的安全保証(NSA)
3.最近の情勢
(1)CDは、96年にCTBTを交渉して以来、交渉の入り口で議論が紛糾し、軍縮関連条約作成に関する実質的な交渉が開始されていない。
(2)2009年5月29日、CDは作業計画(program of work)案(CD/1864)を採択し、核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉をはじめとする実質的な活動の開始に合意したものの、同作業計画の実施に必要な決定案(作業日程、作業部会議長等)につき合意に至らず、2009年中の作業計画実施は見送られることとなった。
(3)2010年会期においては議題案(CD/1884)の合意には至ったものの、作業計画案の採択は難航を極め、採択に至らなかった。他方で、すべての議題に関する非公式会合が実施され、各議題の調整役はそれぞれの議論の成果を議長に報告した。
(4)このような現状を踏まえ、2010年9月、国連事務総長主催のCDハイレベル会合がニューヨークで開催され、CD停滞の打開に向けた各国の政治的意思が示され、国連における同会合のフォローアップ提案を含む議長総括が発出された。
【参考1】
加盟国リスト(65ヵ国、英語のABC順)
1.西側グループ(25ヵ国)
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フィンランド、仏、独、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、伊、日本、オランダ、NZ、ノルウェー、ポーランド、韓国、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英、米
2.東側グループ(6ヵ国)
ベラルーシ、ブルガリア、カザフスタン、ルーマニア、露、ウクライナ
3.G21グループ(33ヵ国)
アルジェリア、バングラデシュ、ブラジル、カメルーン、チリ、コロンビア、北朝鮮、コンゴー民主共和国、キューバ、エクアドル、エジプト、エチオピア、インド、インドネシア、イラン、イラク、ケニア、マレイシア、メキシコ、モンゴル、モロッコ、ミャンマー、ナイジェリア、パキスタン、ペルー、セネガル、南ア、スリ・ランカ、シリア、テュニジア、ヴェネズエラ、ベトナム、ジンバブエ
4.中国
【参考2】
議題
CD本会議は、年会期の冒頭で通年議題を採択する。
*議題採択にかかる無用の議論・混乱を避けるため、伝統的に毎年同じ議題(下記議題1~8まで)が採択されてきている。
議題1:「核軍備競争停止及び核軍縮」
議題2:「核戦争防止」
議題3:「宇宙における軍備競争の防止(PAROS)」
議題4:「非核兵器国に対する安全保障の供与(NSA)」
議題5:「放射性兵器等新型大量破壊兵器」
議題6:「包括的軍縮計画」
議題7:「軍備の透明性(TIA)」
議題8:「国連総会への報告書」
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